本記事はこんなお悩みをお持ちの方向け
・パーソナルトレーナーって稼げないのかな?
・パーソナルトレーナーのリアルな給料・年収が知りたい
・パーソナルトレーナーになって稼ぐ方法が知りたい
- パーソナルトレーナーの給料・年収の相場
- パーソナルトレーナーのリアルな給料をご紹介【筆者の経験談】
- パーソナルトレーナーの働き方による年収の違い【3つの働き方】
- パーソナルトレーナーが稼げない理由5選と具体的な解決策
- 稼ぐパーソナルトレーナーになるために必要なスキル3選
本記事をご覧になれば、パーソナルトレーナーのリアルな給料・年収がわかるようになります。
また稼ぐための方法についても解説していくため、これからパーソナルトレーナーで活躍したい人におすすめです。
どのような働き方があるのか、本記事で深掘りしていきます。
【プロフィール】
- 4年制体育大学卒業
- パーソナルジム入社⇨ブラック企業で疲弊
- パーソナルトレーナー転職成功⇨高待遇パーソナルジムへ
- 実体験をもとに「パーソナルトレーナーのリアル」運営
- 他の人では語れないパーソナルトレーナーのリアルな現実を暴露
パーソナルトレーナーの給料・年収の相場
求人ボックスの求人統計データをもとにパーソナルトレーナーの年収相場を解説
まずはパーソナルトレーナーの給料・年収の相場を見ていきましょう。
結論、求人ボックスの求人統計データによると、パーソナルトレーナーの平均年収は353万円です。
月給で換算すると29万円、初任給は25万円が相場になっています。
また求人ボックスの求人統計データでは、給与幅が300万円〜654万円と広いため、勤務先によって稼げる給料が大きく変わると言えます。
求人ボックスの求人統計データの注意点と補足
求人ボックスの算出した求人統計データは、あくまで求人情報をもとにしているため、昇給やインセンティブによる給料アップは計算に含まれていない可能性が高いです。
さらにこの求人統計データでは、フリーランスや独立・開業しているトレーナーの情報は含まれていません。
フリーランス・開業したトレーナーはこれよりさらに高い年収を得ていることが多いため、実際の平均年収はより高くなることが予想されます。
パーソナルトレーナーのリアルな給料をご紹介【筆者の経験談2社】
私自身がパーソナルジムで勤務していた時のリアルな給料をご紹介します。
著者の経験談
私が1社目で勤務したパーソナルジムは小規模で運営されていたジムで、給料はとても安かったのに対し、2社目で勤務したパーソナルジムは有名パーソナルジムで、かなり高待遇なジムでした。
このように両極端なジムで勤めてきた私が、待遇の悪いジム・良いジムの給与水準を解説します。
小規模・低価格帯パーソナルジム【待遇があまり良くないジム】での経験談
待遇があまり良くないジムの例 | |
---|---|
基本給 | 18万円程度 |
インセンティブ | なし |
昇給 | 基本なし |
勤務時間 | 短い(1日8時間) |
推定年収 | 220万円前後 |
小規模で料金単価が安いパーソナルジムは、待遇が良くないことが多いです。なぜなら、売上自体が少ないため、スタッフに還元できないからです。
給料もかなり少なく、インセンティブや昇給もないため、周りのスタッフのモチベーションはかなり低かったです。
とは言え勤務時間はきっかり8時間以内と決まっていたので、残業等はなかったです。
有名・高価格帯パーソナルジム【待遇が良いジム】での経験談
待遇が良いジムの例 | |
---|---|
基本給 | 25万円程度 |
インセンティブ | セッション数・栄養指導数に応じて |
昇給 | あり(店長補助など) |
勤務時間 | 長い(1日10時間以上もあり) |
推定年収 | 420万円〜500万円くらいが相場 |
有名で料金単価が高いパーソナルジムに勤めていた時は、非常に待遇が良かったです。
特にインセンティブが大きく、頑張り次第で基本給の2倍以上稼ぐことも可能なジムでした。
一方で勤務時間が長かったのがきつい点に挙げられます。そのジムはお客様を専属で担当するジムだったため、長時間シフトになりがちでした。
とは言え、パーソナルトレーナーで年収500万円以上狙える勤務先は珍しいため、非常に待遇の良いジムであったと言えます。
パーソナルトレーナーの働き方による年収の違い【3つの働き方】
パーソナルトレーナーの働き方は主に以下の3種類があります。
- 従業員という働き方
- フリーランスという働き方
- 開業・経営をする働き方
この働き方によって年収や労働環境は大きく変わっていきます。
そのため、パーソナルトレーナーとして活躍したい人はこの3つの働き方をチェックしておくことが必要になります。
この3つの働き方やパーソナルトレーナーのキャリアについては、以下の記事で詳しく解説しています。
気になる方はあわせてご覧ください。
3つの働き方の比較表をチェック
年収の相場 | 働き方 | 自由度 | リスク | |
---|---|---|---|---|
従業員 | 353万円 | 1日8時間前後 | 低い | 低い |
フリーランス | 0円〜1000万円 | 自分で決められる | 高い | 高い |
開業・経営 | 上限なし(1000万円以上) | 経営状況によって変わる | 経営状況によって変わる | 高い |
従業員・フリーランス・開業のそれぞれの特徴をまとめました。
具体的なイメージは以下のような感じです。
稼げるかどうか
安定しているかどうか
このように、安定を目的としているなら従業員のままキャリアアップし、より稼ぎたいと思うならフリーランスや開業・経営をしていくのが良いでしょう。
またフリーランスや開業はリスクが伴うため、しっかりリサーチを行いリスクをできるだけ下げるような工夫も必要になります。
ここからは、それぞれの働き方についてさらに深掘りしていきます。
従業員という働き方の年収・特徴
- 雇用されているため給料が安定しており、リスクが少ない
- 自分で集客する必要がない
- 年収には上限があり、大きく稼ぐことはできない
パーソナルトレーナーの従業員での働き方のメリットは、リスクが低いことと集客をする必要がないことです。
多くのトレーナーにとって自分自身で集客するというのは大きなハードルになります。
実際自分で集客するにはさまざまなマーケティングスキルが必要になるため、企業に勤めて実力をつける方が安定していると考える人も多いでしょう。
一方で大きく稼げないのが従業員のデメリットになります。
待遇が良くないジムでは手取り20万円なんてざらにありますし、フリーランスや開業したトレーナーの年収に達することは現実的に不可能です。
そのため、大きく稼ぎたいと考えている人はフリーランスや開業といった働き方を考える必要があります。
フリーランスという働き方の年収・特徴
- 給料が安定していないという点でリスクあり
- 自分で集客する必要がある
- 年収にある程度上限はあるものの、従業員よりはるかに稼げる
パーソナルトレーナーの中には、フリーランスで活躍している人がかなりいます。
フリーランスでは従業員で働いている時よりも年収をかなり上げることができます。
フリーランスパーソナルトレーナーの年収イメージ
1時間のセッション料金単価6,000円・月20日稼働する場合
6,000円×7(1日のセッション数)=42,000円(1日の売上)
42,000円×20(1ヶ月の稼働日数)=840,000円(1ヶ月の売上)
840,000円×12(1年の稼働月数)=10,080,000円(1年の売上)
このように、フリーランスでうまく集客ができれば年間1000万円の売上を上げることも夢ではありません。(実際にはレンタルジムを活用するため、場所代が引かれる)
また、自分自身で集客をしなくてはいけないというのが大きなハードルになります。個人での集客になるため、SNSや口コミで広まっていくケースが多いです。
自分のお客様ができてきて、従業員でなくても稼いでいけると思ったらフリーランスに挑戦するという流れが良いでしょう。
開業・経営をする働き方の年収・特徴
- 開業費・維持費がかかるため3つの中で最もリスクが高い
- 自分で集客・マーケティングを行う必要がある
- 最も稼ぐことができる可能性がある働き方
パーソナルトレーナーは開業・経営をすることで、収入は青天井に伸ばすことも可能です。
ここでは、1店舗でどれくらいの売り上げが見込めるかを想定してみましょう。
1ブース・営業時間7:00〜22:00・従業員を2人雇った場合の売り上げイメージ
1時間のセッション料金単価6,000円・月30日営業する場合
6,000円×13(1日のセッション数の目安)=78,000円(1日の売上)
78,000円×30日(1ヶ月の営業日数)=2,340,000円(1ヶ月の売上)
人件費・家賃を引くと
2,340,000円−500,000円(1人25万円×2)−300,000円(家賃の目安)=1,540,000円(1ヶ月の利益)
1,540,000円×12(1年の稼働月数)=18,480,000円(1年の利益)
このように、しっかり集客を行えていれば1店舗の経営でも年に1000万円以上の利益を上げることができます。
とは言え、開業・経営には様々なスキルが必要になります。
- マーケティングスキル
- 経営スキル
- マネジメントスキル
- 税務に関する知識 etc…
従業員やフリーランスで働いているよりもはるかにレベルの高いスキルが必要になるため、最もハードルが高いと言えるでしょう。
そのため、開業する際には、
- そのエリアで集客が見込めそうか
- 競合のパーソナルジムはどれくらいあるか
- どのように集客・マーケティングを行っていくか
- 競合にない強みをどのように打ち出すか
- 料金設定はどうするか
など、様々なことを想定して進めていくのが良いでしょう。
働き方によって年収は大きく異なる
ここまで解説したように、パーソナルトレーナーは働き方によって年収が大きく異なります。
またここまで読んで、
- 「フリーランスや開業は私には無理だな」
- 「結局年収が高いのは一部の人なんだな」
というふうに思った方も多いと思います。
確かにフリーランスや開業は簡単に上手くいくものではないのは事実です。
しかし、他の業種に比べてパーソナルトレーナーは独立・開業がしやすいビジネスモデルであると言えます。
その理由は以下の通り。
- パーソナルトレーナーのスキルさえあれば商品になる
- 在庫がない(器具などの初期費用のみ)
- 非常に高い利益率(売上から家賃・人件費を引くだけ)
- 小規模の開業が可能(初期費用が他業種と比べて安い)
このような特徴から、パーソナルトレーナーは他業種と比べて個人で活躍する人や経営をする人が多いと言えます。
そのため、フリーランスや開業は他人事ではないと考え、日頃から独立を意識することが重要です。
このような意識を持てると、日々のパーソナルトレーナー業務で経営の視点を持つことができたり、ジムを運営するイメージを持つことができます。
ただなんとなくパーソナルジムで働いているよりも多くのことを学ぶことができるので、独立する意識を持つのがおすすめです。
パーソナルトレーナーが稼げない理由5選と具体的な解決策
この章ではパーソナルトレーナーが稼げない理由を解説します。
従業員、フリーランス、開業・経営のそれぞれの働き方で分けて解説していくのであなたの課題を見つけることができます。
結論、パーソナルトレーナーが稼げない理由は以下の5つです。
- 【従業員】給料の安いパーソナルジムに勤務している
- 【従業員】サービスの質が低い
- 【フリーランス】集客ができない
- 【フリーランス】単価が上げられない
- 【開業・経営】マーケティングができない
それぞれ見ていきましょう。
【従業員】給料の安いパーソナルジムに勤務している
従業員として働いているパーソナルトレーナーは、働いているパーソナルジムによって給料が変わってしまいます。
特にパーソナルトレーナーはジムによってもらえる給料に開きがあります。
そのため、給料が高い優良パーソナルジムを選ぶ必要があります。
求人情報を見てブラック企業を見極める方法は以下の記事で詳しく解説しています。
優良企業を見極める方法が知りたい方はぜひご覧ください。
具体的な解決策:パーソナルトレーナー資格をとる・実績を作る
パーソナルトレーナー資格を取ったり、実績を作って転職をするのがおすすめです。
パーソナルトレーナー資格を持っていると転職で非常に有利になりますし、トレーナー歴1年といったような実績を持っているだけでも採用率はグンと上がります。
そのため、優良パーソナルジムに入社したいと考えている方は資格の取得を目指してみましょう。
おすすめのパーソナルトレーナー資格は以下の記事で詳しくまとめています。
【従業員】サービスの質が低い
待遇の良い優良パーソナルジムであっても、結果や実績を残さなくては給料は上がっていきません。
そのため、従業員として働いていて最も伸ばすべき能力は「サービスの質」であると言えるでしょう。
サービスの質が高ければ、入会率や継続率が伸びていき、勤めているジムでの評価も上がります。
さらにインセンティブがあるパーソナルジムなら、給料を伸ばすことも可能です。
具体的な解決策:パーソナルトレーナーに必要なスキルを身につける
パーソナルトレーナーはトレーニングに関する知識だけでなく、接客に関するスキルや営業の能力も非常に重要になります。
特にサービスの質に影響しているのは以下の能力です。
- コミュニケーション能力
- カウンセリング能力
特にコミュニケーション能力はサービスの満足度に大きく影響するので、最優先で伸ばすべき能力だと言えるでしょう。
パーソナルトレーナーに必要なスキルについては以下の記事でまとめているので、あわせてご覧ください。
【フリーランス】集客ができない
フリーランスのパーソナルトレーナーの大きな課題の一つが「集客」です。
集客ができれば個人でも1000万円の売上も狙えますが、多くのトレーナーが自分のお客様を集めるのに苦戦します。
具体的な解決策:自分のお客さまを獲得する・発信力をつける
具体的な解決策として、自分のお客さまを獲得してから独立することが上がられます。
自分のお客様を獲得するために、以下のような工夫をしてみましょう。
- 自分のSNSアカウントを伸ばして集客する
- 今担当しているお客様に口コミで広めてもらう
このようにして新たにお客様を増やしていくことで、集客の問題もクリアすることができるでしょう。
【フリーランス】単価が上げられない
個人で独立したパーソナルトレーナーの多くが単価を上げられないことを課題にしています。
パーソナルトレーニングは単価で売上の上限値が決まります。
そのため、適切な単価を決めることが非常に重要になります。
しかし多くのトレーナーが「自分なんてそこまで高い単価を取ってはいけない」と考えて控えめな単価にしがちです。
そのため、売り上げが思うように上がらないということが起こりやすいです。
具体的な解決策:付加価値をアピールする
具体的な解決策としては、他にない付加価値をアピールすることがあげられます。
このような方法で単価を上げることができれば、売り上げを上げることができるでしょう。
【開業・経営】マーケティングができない
開業・経営をしていく上で非常に重要になるのがマーケティングです。
いくらサービスが良くても、マーケティングができていないとお客様を集めることができません。
そのため、開業・経営をしようと思ったらまずはマーケティングはどのようにしていくか戦略を考えるのが良いでしょう。
具体的な解決策:マーケティング施策を実践してみる
具体的な解決策として、実際にマーケティング施策を行ってみるのがあげられます。
マーケティングは一概に正解はないため、様々な方法を試して自社に合った方法を見つけていくのがおすすめです。
パーソナルジムでよく行われるマーケティング方法
- リスティング広告
- チラシ広告
- SEO
- アフィリエイト広告
- SNS広告 etc…
まずはこの辺りから試してみて、効果を検証していきましょう。
稼ぐパーソナルトレーナーになるために必要なスキル3選
稼ぐということにフォーカスした時に、パーソナルトレーナーに必要なスキルは以下の3つです。
- マーケティングスキル
- カウンセリング・営業スキル
- サービスの向上
それぞれ解説していきます。
マーケティングスキル
パーソナルトレーナーで稼ぐためには、マーケティングスキルが非常に重要になります。
マーケティングとは、一般的にものを売る仕組みを作ることだと言われます。
そして、個人で活動したり自ら経営していくとなると、一から売れる仕組みを作っていかなくてはいけません。
特に重要なのが「集客」です。どのようにしてお客様を集めるかということはしっかり考えなくてはいけません。
カウンセリング・営業スキル
カウンセリングや営業のスキルが高いと、売り上げが上がりやすくなります。
いくら集客しても、実際に入会してもらえないと意味がありません。
特に初回の体験トレーニングや無料カウンセリングなどで、いかに入会に繋げるかが重要になります。
カウンセリングによって相手の悩みをしっかり聞き出し、営業のスキルによって自分のトレーニングを魅力的に伝えられるようにスキルを伸ばしていきましょう。
サービスの質の向上
サービスの質の向上も、見落としてはいけません。
サービスの質が低いと継続につながらず、長期的に安定した売上に繋がりません。
特に、新規顧客を獲得するのは非常に大変であるため、いかにリピーターを増やせるかが鍵になります。
あなた自身や、あなたのサービスを魅力的にしていき、継続率を高めていきましょう。
まとめ:働き方で稼げるか決まる
今回は以上にします。
本記事では、パーソナルトレーナーの3つの働き方をご紹介しました。
- 従業員という働き方
- フリーランスという働き方
- 開業・経営をする働き方
そしてこれらの働き方によって、大きく稼げるかどうかが決まります。
自分がどの働き方が合っているか、リスクを取ってでもフリーランスや開業に挑戦したいかどうかを考えるきっかけにしてみましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!