本記事はこんなお悩みをお持ちの方向け
・パーソナルトレーナーの求人でどの企業が良いのかわからない
・ブラック企業を回避したい
・良い求人と悪い求人を見分ける術を知りたい
- パーソナルトレーナー求人でブラック企業を見極める方法
- 注意すべき5つのリストとその理由
- ジムが魅力的に見えるかが働く上で一番大事
- 自分の違和感に嘘をつかない
【プロフィール】
- 4年制体育大学卒業
- パーソナルジム入社⇨ブラック企業で疲弊
- パーソナルトレーナー転職成功⇨高待遇パーソナルジムへ
- 実体験をもとに「パーソナルトレーナーのリアル」運営
- 他の人では語れないパーソナルトレーナーのリアルな現実を暴露
パーソナルトレーナー就職・転職を始めたい人向け
「これからパーソナルトレーナーになりたいけれど、何から始めたら良いかわからない…」
という方向けに、パーソナルトレーナー転職・就職の始め方を徹底解説しています。
パーソナルトレーナー転職を考えている人はぜひご覧ください。
パーソナルトレーナー求人でブラック企業を見極める方法
結論、パーソナルトレーナー求人でブラック企業を見極めるためには、以下の5つのリストをチェックしてください。
- このリストは、上から重要度が高い順に並べています。
- 単価(高い方が◯)
- 店舗数(多い方が◯)
- 未経験OK(書いてない方が◯)
- ジムの内観(良い方が◯)
- 試用期間(短い方が◯)・インセンティブ(ある方が◯)
これらの5つのリストを確認しなくてはいけない理由は、このリストの内容があなたの「収入・働き方・キャリア」に関わってくるからです。
ここから先は、なぜこの5つのリストが重要なのかという理由まで深掘りして見ていきます。この先を理解することで、このリストについての理解度が格段に上がります。
注意すべき5つのリストとその理由
まずは5つのリストをおさらいしましょう。
- 単価(高い方が◯)
- 店舗数(多い方が◯)
- 未経験OK(書いてない方が◯)
- ジムの内観(良い方が◯)
- 試用期間(短い方が◯)・インセンティブ(ある方が◯)
ではこれらのリストに注意すべき理由を一つずつ解説していきます。
単価(高い方が◯)について
ここで言う単価とは、ジムで販売しているトレーニングコースの1回あたりの料金単価のことです。
そして、単価は高い方が良い企業である確率が高いです。
料金の単価は、「トレーニング+付加価値」で決まる
パーソナルトレーニングの料金は、「トレーニング指導+付加価値」で決まります。
特にブランド力はトレーナーの力だけではなく、企業のマーケティング力が無くては上げることができません。そのため、料金の単価が高いパーソナルジムは企業のマーケティング力も高く、優良企業である確率が高いです。
ブランド力の例
- あの有名なモデルも〇〇ジムに行っているみたいだから、高くても通ってみたい
- 〇〇ジムはオシャレでカッコいいジムだから、高級なジムなのも納得できる etc…
一回あたりの単価は自分の時給に関わる
パーソナルトレーニングのビジネスモデルは非常にシンプルです。お客様が払った料金がそのまま売上になります。
そして一回あたりの単価は、あなたの一回あたりのトレーニング料です。
ここからさらに、企業側が売上を吸い上げるので、あなたの時給はさらに下がります。そのため、低単価で行っているジムのトレーナーの給料は低くなりやすく、高単価で行っているジムのトレーナーの給料は高くなりやすいです。
あなたがもし高待遇なジムで働きたいなら、単価は必ずチェックして高単価なパーソナルジムの就職を狙うのをオススメします。
単価による給料の違いの例
- 単価5000円のジムで働くAさん
→売上(5000円)−企業の取り分(4000円)=Aさんの時給(1000円)
- 単価10000円のジムで働くBさん
→売上(10000円)−企業の取り分(6000円)=Bさんの時給(4000円)
単価はあなたの収入や働き方に最も影響してくる内容ですので、ここはしっかりと抑えておきましょう。
店舗数(多ければ◯)について
店舗数は多い方が良い企業である確率が高いです。店舗数はあなたのキャリアや収入に関係する可能性が高いため、ここも要チェックです。
会社として利益が出ている確率が高い
店舗数が多いということは、会社として利益が出ていて、事業を拡大させることが出来ていることが多いです。
しっかり成長している企業を選ぶことで、あなたのキャリアもより良くしていくことが出来ます。
トレーナーとしてのキャリアのチャンスが広がる
店舗数が増えるということは、あなたのチャンスが増えることにつながります。新しい店舗ができることで、「店長、マネージャー」などの役割につける可能性があるからです。
店長やマネージャーなどは、トレーナーをマネジメントしなくてはいけないため、新たなキャリアも開かれます。30代〜40代になってくると、パーソナルジムを運営する側にキャリアをシフトしていくことが多いのも事実です。このようなキャリアを作っていくには、店舗数が増え、成長している企業に入社するのが良いでしょう。
未経験OK(書いてない方が◯)について
未経験OKの文字に飛びつきたくなると思います。(実際私もそうでした…)
ですが、正直未経験OKと大々的にアピールしている企業はオススメしません。
人気がなく人手不足の場合が多い
基本的に企業側は経験者が来てくれた方が嬉しいはずです。それなのに未経験OKと大々的にアピールしている場合は、経験者から人気がなく人手不足の可能性が高いです。
そのような企業に入社してしまうと、最低限の研修しか受けられなかったり、長時間労働を強いられる可能性もあります。
待遇が良くない可能性が高い
未経験OKと大々的に書いている企業は、待遇が良くない可能性が高いです。
上記の内容と被りますが、単価は待遇に直結するため、未経験OKと大々的に書いている企業の待遇は良くない可能性が高いです。
未経験から始めたい場合はどうすれば良い?
結論、最初から「未経験OK」に逃げない方が良いです。
未経験者の場合、「未経験OK」という言葉に惹かれるのはよく分かります。しかし、このような求人はあまり良くない企業の可能性が高いので、まずは「未経験OK」の記載があまりない企業からトライしてみましょう。
なかなか採用されなかった場合に、「未経験OK」の企業を受け始めても遅くはありません。
ジムの内観(良い方が◯)について
ジムの内観は良いに越したことはありません。求人に応募する前に必ずジムの内観をチェックしておきましょう。
ジムの内観はサービスの一つである
ジムの内観はサービスの一つであり、価格に影響します。
パーソナルジムで低単価なジムは、内観にこだわっていないことが多いです。逆に高単価なジムは内観や設備にこだわりがあることが多いですので、内観はしっかりチェックしたいです。
あなたが気持ちよく働けるかに繋がる
ジムの内観が良いことは、あなたが気持ちよく働けることに繋がります。
採用が決まった場合、そのジムにほぼ毎日通うことになるからです。そのジムがオシャレかそうでないかで、気分は全然違います。
それだけでなく、自分が本当は良くないと思っているジムを勧めるのは精神的に良くないです。実際に私も内観が良くないジムで働いていた時は、お客様に対して半分罪悪感があり、かなり良くない精神状態でした。
このようなことからも、ジムの内観は良いに越したことはないです。
試用期間(短い方が◯)・インセンティブ(ある方が◯)について
試用期間は短い方が良く、インセンティブはある方が良いです。この2つは、上記の4つに比べると重要度は低いですが、私自身の実体験から意外と重要かと思います。
試用期間は短い方が良い
試用期間は求人サイトで確認できますが、試用期間についてはしっかり確認しておくべきかと思います。
特に規模の小さいジムで働く場合は、そもそも社員にする気があまりなく、バイトのままでいてほしいということもあり得ます。そのため、面接の際には試用期間についての詳細を聞いてみても良いかと思います。
インセンティブはある方が良い
インセンティブがある企業の方が、自分の頑張りを評価してもらいやすいです。また、インセンティブがある企業の方が頑張った分だけ稼げるというように、高待遇になることも多いため、私的にはオススメです。
しかし周りと競うのは嫌だという方は、インセンティブがない企業の方が落ち着いて働ける可能性もあるため、ここは個人の性格によるところが大きいです。
ジムが魅力的に見えるかが働く上で一番大事
ここまで、パーソナルトレーナー求人においてブラック企業を見極める方法について解説してきましたが、 私は働く上で1番大事な事は、「そのジムが魅力的に見えるか」ということだと強く感じます。
本当に良いと思っているジムを売るべき
パーソナルジムで働く上で一番辛いことは、罪悪感を持って商品を売ることだと思っています。実際に私も、あまり魅力的だと思えなかったパーソナルジムで、体験案内をして入会をさせてきた経験があります。そんな私が断言します。「本当にオススメしたいと思っている商品を売るべき」です。
本当に良いと思っているジムの入会を勧める時には罪悪感は一切生まれません。むしろ、「このお客様と一緒に頑張っていきたい」「お客様の目標を達成したい」と考えるようになります。
魅力的だと思えないジムだと、心に罪悪感を抱えながらセールスしなくてはいけません。
理想は自分が通いたいと思うジム
「ジムが魅力的に見えるかが働く上で一番大事ということはわかったけれど、どこまで魅力的に見えれば良いの?」という方は、一つの目安として次の質問を自分にしてみてください。
「あなたはそのジムに通いたいと思いますか?」
答えがイエスなら、そのジムはあなたにとって魅力的なジムであると言えるでしょう。理想は自分が通いたいと思えるジムで働くことです。
自分の違和感に嘘をつかない
自分の違和感や直感に嘘をつかないということも非常に大事です。
パーソナルトレーナーの就職・転職で上手くいかないと段々と妥協してしまい、自分が本当に良いとは思えないジムに入社する決断をしてしまいがちです。私も実際に同じような気持ちで、妥協をして入社してしまった経験があります。
当時の私は以下のような気持ちでした。
- 「どうせ他の求人を受けたってほぼ受からないし、ここでいいか。」
- 「このジムは全然魅力的に見えないけれど、働いているうちに慣れるか。」
- 「もういっそどこでも良いからとりあえず就職して実績だけ得られればいいか。」
これを読んでいるあなたも同じように考えてはいないでしょうか?もしこのように考えているなら、妥協をしないでもう少しだけでも頑張ってほしいなと思います。
実際に私は妥協したことに後悔していて、1年以上の時間を無駄にしてしまったという気持ちがあります。
就活中のあなたは、直感的にそのジムが魅力的ではないとわかっていますが、就活の辛さから妥協して「魅力的ではないジムでもいいや」と納得してしまいがちです。
しかしその時、「本当はここであまり働きたくない」「自分が思い描いた環境ではない」というような違和感を必ず感じるはずです。その違和感に正直に反応してください。
そして自分の気持ちに正直になって、本当に魅力的だと思えるジムに再び応募してみてください。
私のような失敗をしないためにもぜひもう一踏ん張り、頑張ってください!!
私も過去に、ブラック企業と言えるようなパーソナルジムに勤めていて、一度パーソナルトレーナーを辞めた経験があります。
パーソナルトレーナーを辞めた実体験については、以下の記事で経緯や心境をまとめていますので、気になる方はご覧ください。
まとめ:5つのリストと自分の直感をチェック
今回は以上にします。
本記事ではパーソナルトレーナーの求人でブラック企業を見極めるためにチェックすべき5つのリストについてご紹介しました。以下の条件を満たしている求人は比較的好条件な企業が多いでしょう。
- 単価(高い方が◯)
- 店舗数(多い方が◯)
- 未経験OK(書いてない方が◯)
- ジムの内観(良い方が◯)
- 試用期間(短い方が◯)・インセンティブ(ある方が◯)
また、実際に心地よく働くためには、自分の直感も重要であると解説しました。具体的には以下の2つを気をつけましょう。
- 働くジム(職場)が魅力的に見えるか
- 自分の違和感に嘘をついていないか
また、求人サイトで激務なパーソナルジムを見分ける方法は以下の記事で解説しています。
あわせてご覧ください。
本記事を参考に、パーソナルトレーナー就職・転職が上手くいくことを祈っております。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!